
厚生文教常任委員会所管事務調査2日目、
10月22日は富士河口湖町を視察。
庁舎内には著名な写真家の富士の写真の数々が目を引く。
この絵は埼玉県出身の櫻井孝美氏の「輝(緑と水と太陽)」

三芳町は、中央公民館の老朽化が進み、建設のための検討委員会が設置された。
建設に当たり富士河口湖町の生涯学習館、子ども未来創造館の施設を視察した。
生涯学習館、子ども未来創造館は、兼ねてからの住民の希望であった。
生涯学習館の前身である図書館は、
昭和49年に中央公民館の中に180平方㍍で始めたが、
手狭で学習効果があがらなかった。
平成3年建設検討委員会を設置し、十数年かけてやっと建設に至った。
それが可能になったのは、合併による合併特例債の活用と、
林野庁からの木造公共施設整備事業の補助金によることが大きい。

子ども未来創造館のホール

生涯学習館(図書館)。
山梨県産材のカラマツの大断面集成材と鋼製ケーブルを使用した
ハイブリット構造による張弦梁を採用し作り出されている。
高い天井と柱を最小限におさえた圧迫感のない木造の大空間が心地よい。

個人的に気に入った窓側閲覧席。

両施設においては、中学生、高校生、大学生、社会人など
100名近い地域のボランテイアの皆さんが登録し、事業のサポートをしている。
この部屋は、ボランテイアのための控え室です。
生涯学習館は、基本的には図書館であり、子ども未来創造館も公民館ではないから、
当町の中央公民館の建設そのものの参考にはなりえない。
しかし、図書館分館の機能の要望もあり、
生涯学習の場の拠点として、学習コーナー(AV,PC)、
三芳の田園を一望できる窓側閲覧席など、
先進的な設備の導入と設計は参考にすべきではないかと思う。
また、子ども未来創造館は、
平成14年から実施されている学校週休5日制の受け皿にも対応しており、
中央公民館建設予定地が、小中学校に隣接している立地を考えると
児童生徒・保護者の皆さんのニーズも尊重しながら、
子ども家庭支援、地域子育てネットワークの機能も充実すべきではないだろうか。
大変有意義な視察であった。

帰路、昼食で立ち寄った西湖の「いやしの里 根場(ねんば)」
の名前のわからない赤い実(コバノガマズミ?)が、
深まり行く秋と、今回の充実した所管事務調査を象徴するかのように
赤く赤く輝いていた。
関係者の皆さんありがとうございました。