
10月21日、22日の二日間にわたり厚生文教常任委員会の所管事務調査が行われた。
初日は、戸田市を訪問。
屋上緑化システム「フェルトガーデン戸田」を視察した。

戸田市は持続可能な社会の実現を目指し、
地球温暖化防止等環境対策を地域で積極的に取り組むため、
平成17年度から従来の組織体制を強化した環境クリーン室を設置した。
近年、温暖化防止対策としてヒートアイランド現象解消や省エネのため、
都市緑化に効果的な屋上緑化が注目を浴びている。
そこで、戸田市は、生ゴミや古布等資源ゴミのリサイクル品を屋上緑化に使えないかと
考えたのが戸田市独自の屋上緑化システム「フェルトガーデン戸田」です。
ペットボトルのキャップから仕切枠を作る。
古布をリサイクルして厚さ1cmのフェルトを作って生ゴミから作った堆肥(約10cm)を
フェルトでサンドイッチにして仕切枠の中に入れる。そして、その上に苗を植える。
写真手前の灰色の部分が、ペットボトルで作った仕切枠。
少し持ち上がっているのがフェルトで、その下に堆肥部分が見える。

屋上緑化された芝生の上で説明する
戸田市環境クリーン推進担当副主幹吉田義枝さん。
コンクリート上が45度の時、フェルト層の中心が34度でマイナス11度、
更に最下部はマイナス11度、合計22度引くと屋根裏23度で
夏はクーラーの利きがよく、その効果は大きいという。
このシステムは素材がオールリサイクルであることと軽量・安価であり、
建物の補強をしなくてすみ、また維持管理にもお金がかからない。
吉田さんのパワーと情熱がこの事業の成功の大きな源になったのがわかる。
戸田市は、この屋上緑化だけではなく様々な面で環境政策に取り組んでいるのが
強く感じられた。
吉田さんの「お金をくうゴミをなくし、お金になるゴミにして捨てる」という
ゴミに対するプラス思考が印象に残った。

また、戸田第一小学校の自校式給食も視察した。
試食をしたが大変美味しかった。