東アジア農業遺産学会(ERAHS)が中国浙江省慶元県で開催され参加しています。
ERAHSは中国、韓国、日本の世界農業遺産等の認定地域が集まって保全と活用についての知見を交換する学会で、コロナ禍ということもあり4年ぶりの開催となりました。
今年は「農業遺産システムに関する科学的コミュニケーションの改善」「各農業遺産サイト間での優良事例とケーススタディの共有」「東アジア諸国における農業遺産システム間での協力の推進」というテーマのもと、各地域からの発表が行われます。
現地は上海から列車で7時間で、午後には無事到着。
初日は、開催地浙江省麗水市慶元県の農業遺産保全の日祝賀行事に参加しました。
特に浙江省では農業遺産の保全と継承、発展に力を入れており、様々な取り組みに学ぶことが多くありました。
なお、慶元県は「森林-キノコ共同栽培システム」が世界農業遺産に認定されています。
浙江省南西の山間部に位置する麗水市(Lishui)慶元県は、森林資源と生物種資源が豊富な地域です。地元のキノコ栽培農家は800年以上にわたり、森とキノコの共同育成・栽培技術を核に、森林の保全・育成とキノコ栽培、農業生産を有機的に融合させた山間地農林業複合生産システム(アグロフォレストリーシステム)を構築、発展させ、森とキノコの調和のとれた共生と循環を実現しています。
現時点では世界で唯一、食用キノコを主体とした農業文化遺産です。






