今朝のスポーツ新聞
偶然、前日ヤクルトの納会で講演された野村克也元監督の記事が掲載されていました。

今日は、ある研修でその野村監督のお話を聞く機会を得ました。
24年間監督をされ、弱小チームを優勝まで導いてきただけあって
その言葉一つひとつに重みを感じました。
チームを強くするために絶えず自問自答をし正しい方向に導いていく。
大事なことは原理原則を見据えてやることだと話しておられました。
その原理原則が、まさしく人間学であり、
人としてどう生きるか、何のために生きるかとということでした。
珠玉の言葉をたくさん聞かせていただきました。
「補強策ばかり考える監督が多いが、与えられた戦力でやりくりする」
「4番ばかり集めてもだめで、1番から9番まで適材適所、団体プレーだから協調性、機能性が大事」
「若い選手は叱ると言い訳をする。言い訳は進歩の敵。なぜ失敗したか反省しろ。反省は未来に向かってするものである」
「失敗と書いて成長と読む」
「組織はリーダーの力以上に伸びない。監督が成長しないと駄目」
「褒めると叱る。愛情が基本」
「中心なき組織は機能しない。伸びるチームには巨人のV9当時の王、長嶋がいる。チームの中心選手は模範になる行動をしなくてはいけない」~畠山選手への「ヒゲをそりなさい」はそういう意味で言ったそうです。
「人並みの努力はみんなしている。あと一歩の努力。これが大事」
テスト生で入団し、3年目。当時の南海鶴岡監督から通路で偶然出会い、
「お前、ようなったな」の一言で自分を認めてもらい自信につながった、
その一言がなかったら今の自分はなかったと・・・。
人との出会い、縁を大事にされている方でした。
名将の言葉の一言一言に目から鱗の落ちる思いでした。

また、山鹿素行の士道論を学ぶ。
「水精の瓶に秋水をたくわえ、白玉の盃に氷をのせたらん如く、聊かもかくれたる処なき風情、これを大丈夫の風度というべきなり。」
反省しかり・・・。
佐藤一斎の『言志晩録』第60条
「少(わか)くして学べば、則ち壮にして為す有り。
壮にして学べば、則ち老ゆとも衰へず。
老いて学べば、則ち死すとも朽ちず。」
これからも日々学んでいきたいと思う。