
昭和49年制作されたが、ソ連の圧力で上映禁止になっていた。
この度、ようやく一日限りの上映が可能となった。
九段会館にて30年以上たって上映会が開催された。
大東亜戦争終戦間近、8月9日日ソ中立条約を破り
突如、ソ連軍は日本に宣戦布告。
8月15日の終戦を迎えても、その進撃はやまず、
反撃しない軍隊はもとより無辜の市民をも銃撃していく・・・。
そんな中、最後まで電話交換手としての使命を果たし自決した交換嬢。
史実に忠実に、しかも冷静に感情を抑えながら描写しているにもかかわらず、
日ソの友好ムードに反するということでクレームが入り、
上映禁止となり日の目をみることがなかった。
この戦後の言論空間は何であったのか・・・。
今も同じ影響下にあるのは変わらない・・・。

映画終了後、トークライブが行われた。
「歴史の真実はなぜ封じられたか」
ゲストは映画監督 新城卓氏
この映画の助監督、そして「俺は、君のためにこそ死にに行く」の監督
沖縄出身。
マスコミの一面的な沖縄と戦争に関するステレオタイプ的な扱いを批判しながら
なぜ、樺太の悲劇を日本人は知らないのかと訴える。
そして、作家の笹幸恵氏
正論編集長の上島嘉郎氏
トーク全文を載せたいが・・・。

帰途、祈らずにはいられなかった。